読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ジャニヲタ珍道中〜大阪マラソン応援編〜

祝♡完走!淳太くん濱田さん神ちゃん!

 まずは言いたい。言わせてください。お疲れ様でした!

 10月25日、大阪マラソン。惜しくも目標としていたタイムには届かなかったものの、3人は無事完走。私は色々な御縁があって現地で応援し、ゴールまで見届けることができた。これから書くのはそんな彼らに対するメッセージではなく、大阪マラソンの思い出を覚えていたい私による私のための備忘録である。*1時系列に沿ってダラダラと書いていくので淳太くん中心になるし、淳太くん以外の話もたくさんある。

前日深夜〜当日早朝 家

 願掛けとして爪に黄色のマニキュアを塗った。半乾きの爪のまま、団扇を作成。マラソンに団扇を持っていくなんてコンサートじゃないんだから…そんな意見も多く見られたが、「マラソン 応援グッズ」と検索した時に団扇が紹介されていたのでそれを大義名分として振りかざすことにした。
 さすがに投げキッスして♡なんてファンサを強請るような団扇はどうかと思い、応援メッセージをしたためることにした。名前団扇だけを持ち、タレントに自分の存在を示すことしかしていないヲタクにはこれがなかなか難しかった。頑張っている人に向かって頑張れの文字を見せても良いのだろうか。悩みに悩んだ結果、ナイスラン!の6文字をカッティングシートから切り出した。
 結局、当日の朝にはナイスラン!団扇と顔団扇の2枚を鞄に詰めた。黄色い背景、なにわともあれの団扇である。以前雑誌で、この団扇は背景がメンバーカラーになっているから誰のファンなのか遠くからでも分かりやすいと淳太くんが言っていた。沿道に淳太くんを応援しているファンが居るのだと、少しでも気付いてもらいたい。そんな下心全開の選択だった顔団扇だが、後に本来の目的以外で役に立つことになる。

8:30〜9:30 森ノ宮

 フォロワーさんと合流し、駅から少し離れた場所で最前列を確保した。9時のスタートから数分、目の前を車椅子ランナーの人たちが通り過ぎて行った。腕の力だけでそんなに速いの…初めて見る光景に驚きを隠せずにいると、トップランナーと呼ばれる選手がやってきた。速い。もうめっちゃ速い。私の全力疾走よりも恐らく速いペースで42.195km走り続けるのだ。あまり運動が得意ではなくスポーツ観戦も好きではない私にとって、上体を一切揺らすことなく走り抜けるランナーは衝撃だった。
 やがて、一般ランナーが通り始めた。上りと下り、両方の車線を埋め尽くすカラフルなランニングウェア。いや、これ、多いわ。こんな中から見つけられるのか。カニやパンダの被りものを被ったランナーを見て、淳太くんも栗でも被ってくれたら見つけやすいのに!ってもう被ってるか〜☆なんて考えていた。
 しかし、そんな心配は無用だった。遠くの方から聞こえてくる悲鳴。悲鳴に混じって淳太くんと呼ぶ声がした。なんて分かりやすいんだろうジャニヲタレーダーは。ジャニヲタレーダーが最大級になった頃、淳太くんがやってきた。黒いウェアに明るい髪。ニコニコと笑顔を作りながら走る淳太くんは誰よりもキラキラしていた。淳太くんの周りだけ、空気が違うような気がした。アイドルって凄いんだ。月並な表現しかできないが、単純にそう感じた。
 淳太くんが通ってから程なくして、濱田さんがやってきた。白いウェアに整えられた髪。とんでもない雄オーラとフェロモンを漂わせながら走っているように見えた。

9:30〜11:40 難波交差点

 神ちゃんを待たずして、長堀鶴見緑地線に飛び乗り難波交差点を目指すことにした。難波交差点は6km,17km,22kmの地点になっていてランナーが3回通る。絶好の応援スポットであると大阪マラソン2013の公式サイトに書いていた。理系ジャニヲタ、予習と下調べが大好物である。
 到着した頃には全員1度目の通過を終えて大阪市役所を目指していたので、上りではなく下り、松竹座の真正面をキープ。前に居たのが実業団に所属する選手の応援団だったため、気が付けば最前列で待つことができた。ラッキー。
 隣に居たマダムに「淳(あつし)ってだぁれ?」と聞かれ、私は鞄に入れていた顔団扇を取り出して見せた。「ジャニーズWESTっていうグループで〜」「関ジャニとは違うの?」「その弟分みたいな感じです」という、誰もが1度は交わしたことのあるであろう会話も繰り広げておいた。

 この辺りからテレビでの放送が始まり、TLも賑わいを見せた。#大阪マラソンJW実況班 なんてタグも出来始めて、○km地点△△くんが通過しました!なんてツイートも多く見られた。便利な世の中になったなあと感じた。
 「余裕そうにゴールして、全ての女性にカッコイイと思われたい。モテたいから走る」と淳太くんが語っている動画もそこで見た。 十分にモテていると思うのにまだモテたいのか!と以前から思っていたが、どうやら私の考えは甘かったらしい。彼は地球上にいる全ての女性をターゲットにしていたようである。でもごめんね淳太くん、ニコニコ走る淳太くんを見て軽率に可愛いを連呼しちゃった…淳太くんが可愛いんだから仕方ないよね…。心の中で反省と開き直りを繰り返した。

 30分程待っていると歓声が聞こえてきた。ジャニヲタレーダー発動か?なんて身構えていると現れた。コブクロである。小渕さんが軽やかな足取りで颯爽と駆け抜けていった。小渕さんは森ノ宮でもお見かけしていて、その10分くらい後を淳太くんが走っていた。小渕さんの動きはランナーズアイで常に把握することができたので、非常に重宝した。
 小渕さん通過からしばらくして、悲鳴が御堂筋に響いた。今度こそ淳太くんである。団扇を手に淳太くんを見つめた。普段、コンサートではなんだか恥ずかしくてキャーッという声すら出せないので、野太い声で応援するしかないと思っていた。それなのに、目の前を走る淳太くんを見た瞬間に口から出ていたそこそこのボリュームの甘い声。淳太くぅーん、頑張ってぇー!メロメロもメロメロ。どこに隠していたんだ、そんなパステルイエローの声。
 ちなみにマラソン後にこっそりもう一度、淳太くん頑張って♡を再現しようとしたがどう頑張っても同じ声は出せなかった。どうやって出していたんだろう。

 濱田さんが戻ってきたのを見届けてから、阪神高速を挟んだ向かい側へ。なんば駅の地下を熟知したヲタクのおかげでスムーズに移動することができた。松竹座に通い慣れた関西担強い。
 移動した頃にはちょうど小渕さんが通過した後だったらしく、小渕健太郎と書かれたのぼりを片付けている人が居た。その人たちがどうぞどうぞと譲ってくださったおかげで、後からノコノコやってきたのに最前列で淳太くん待つことができた。コブクロのファンは優しい。
 しかしコブクロファンから譲り受けたその場所は目の前に芸人さんが立っていて、いくつものテレビカメラがこっちを向いていた。いやいやいや、目立つ目立つ。顔団扇とナイスラン!団扇で顔を隠しながら淳太くん待った。まるで、少クラでの映り込みを嫌うヲタクのようであった。
 
 淳太くんを待っていると、後ろのカップルに誰を応援しているのか聞かれた。来ました本日2度目の布教タイム。しっかりと団扇を見せてアピールすれば「あ、見たことあるわ!来たら応援するね!」と言ってくれた。大阪人の私が言うのも何だが、大阪の人は本当に暖かい。そして布教後は淳太くんの顔に泥を塗るわけにはいかないと、細心の注意を払って応援を再開した。
 礼儀正しく淳太くんを待つこと数分、淳太くんは戻ってきた。サラサラと髪を靡かせて、じっと前だけを見据えて、凛々しい表情を浮かべていた。宣言通り、余裕そうに走っていたのだ。そんな淳太くんに黄色い声援を送りながら、安心と落胆の両方を感じた。

 やがて、大きな道路を挟んで向こう側から大きな歓声が聞こえた。神ちゃんが戻ってきたのだ。今までタイミングが合わず、1度も声をかけることのできなかった神ちゃん。「神ちゃんが歩き始めた」そんなツイートも流れていたから勝手に心配していた。しかし難波交差点を通った神ちゃんは、沿道の声援に答えるように手を挙げて走り抜けて行った。

11:40〜13:00 南港大橋

 35kmを越えたところにある南港大橋はなかなかキツい傾斜の続く上り坂で、ランナーにとって最後の難関であると(大阪マラソン2013の公式サイトに)書かれていた。フェリーターミナル駅から橋の中腹まで歩いただけでどうしようもなく息が上がった。ずっと走り続けた後にこんな坂が待ち受けているなんて、一体どれだけランナーを苦しめれば気が済むんだ。コースを決めた人にそう言って怒鳴り散らしてやりたくなった。

 ところで、余裕そうに走る淳太くんに安心と落胆、両方の感情を抱いたのには理由がある。私は淳太くんのあざとい笑顔もツンと澄ました顔も大好きだけど、怯えた顔や泣きそうな顔、苦しそうな顔も好きだ。そんな、ちょっとだけ歪んだ性癖を抱えたヲタクなのだ。マラソンで苦しそうな表情の淳太くんを見たい応援したいと思っていた。

 そしてここでも優しいコブクロファンのおかげで、柵前最前列で淳太くんを待つことができた。午前中の中継を見ていたらしく「朝テレビで見たよ」と話しかけてくれたのだ。小渕さんはもう橋を渡り終わっていて、場所を譲ってくださった方はコブクロのスタイリストさんがこれから走ってくるのを待っているのだと言っていた。凄い…私、ジャニーズWESTのスタイリストさんなんて知らない…でも淳太くんにドロワーズ履かせてくれてありがとうとは思ってる…。ジャニーズとコブクロのファンの姿勢の違いを感じた瞬間だった。

 柵に凭れ掛かりながら、橋の上で待つこと1時間以上。淳太くんが来るまで顔団扇は後ろに、ナイスラン!の文字だけを見せていた。坂を上っていくランナーは誰も苦しそうだった。それでも足を動かし続ける姿、沿道の声援に応える姿を見て、全てのランナーが無事ゴール出来ることを祈った。

 テレビクルーに囲まれて淳太くんがやってきた。橋の上にはあまりジャニヲタが居らず、ジャニヲタレーダーが私たちのいる場所まで届かなかったのだ。そんな道を、淳太くんは歩いていた。下を向いて、淳太くんは歩いていた。
 とぼとぼと、それでもしっかりと足を動かす淳太くんからは余裕なんて感じられなかった。苦しそうな表情を浮かべながら頑張っている姿、まさしく私が見たいと思っていた淳太くんがそこには居た。可愛い、可愛いよ淳太くん。
 淳太くんファイトー!パステルイエローの声がまた飛び出した。頑張っている人に頑張れなんて言えない。だからファイトと叫ぶことで、なんとかして淳太くんがを応援したい、淳太くんの励みになりたいという感情を昇華していたのだと思う。 
 淳太くんがを見送った後、どうしようもない衝動に突き動かされて、気付けば橋は下り坂になっていた。少し楽になったのか、余裕そうな表情で坂道を駆け下りてゆく姿を見届けて、私は淳太くんより先にゴールを目指すことにした。

13:10〜16:00 ゴール付近

 中ふ頭駅で降りてゴールであるインテックス大阪へ。既にそこには多くの観客が居た。パパ頑張れと書いた横断幕を持った子どもも居れば、淳太と書いた団扇を持った女の子だってたくさん居た。そうか、ゴールに重きを置く応援のルートもあるんだな。なんとなく、何かを学んだ気がした。
 ラジオのパーソナリティーらしき人が「ジャニーズWESTのメンバーも走っているらしいですよ」と言えば沿道からはざわめきが聞こえた。「ジャニーズやって」「へぇ、それでこんなに女の子ばっかりなんやな」そんな会話も聞こえてきた。1度聞いただけで"ジャニーズ"だと分かるこのグループ名はもしかしたら凄く強みになるのかもしれない。

 13時半を少し過ぎた頃、淳太くんは余裕そうにゴールに向かって走っていった。やっぱり髪はサラサラのままだった。疲れていないはずがないのに、淳太くんは誰よりもかっこよくゴールしていった。

 淳太くんのゴールから待つこと2時間。神ちゃんが、そして濱田さんがゴールした。淳太くんを中心に追いかけていたので2人のことはあまり覚えていない。該当担のブログと育ジャニの放送に任せようと思う。
 ただ、神ちゃんがゴールした後に前で応援していた女子高生が「神ちゃんマジかっけぇ!マジ神ちゃんかっけぇ!」と興奮気味に話していたことと、濱田さんの後ろを全力疾走して行く大勢のヲタクの姿だけは忘れられない気がする。マラソンの思い出は彼女たちに掻っ攫われていった。

総評

 交通費だけで自担が見られるなんて最高じゃん!そんな思いだけで応援することにした今回の大阪マラソン。終わってみての感想も、交通費だけで自担が見られたなんて最高じゃん!に変わりはなかった。

 アイドルを直接応援ができる機会なんてそう簡単にあるものではない。いや、応援なんてしなくたって、彼らは勝手に大きくなっていくだろう。きっと大阪マラソンだって、私が応援しなくたって淳太くんは完走できたに決まっている。
 それでも、私は淳太くんに頑張れを一方的にでも伝えることができて良かったと心から思っている。交通費だけで全力で頑張る自担に会えて、尚且つ応援まで出来るなんて最高以外の何物でもない。

 私が偶然大阪に住んでいて、偶然大阪マラソンが大阪で開催された。ただそれだけのことである。しかしその偶然を運命だと感じてしまうのが、ジャニヲタなのかもしれない。

*1:かっこよく表現したけどただの自分用メモ